歩行介助を安全に行うために

介護職の仕事は利用者の介護業務です。
介護業務には身体介助や生活援助が含まれますが、施設や訪問介護で働く人が多く携わる介助は身体介護です。
移動介助、入浴介助、排せつ介助などが主です。
その中でも多い介助は移動介助です。
トイレへの移動、お風呂場への移動、レクリエーションなど、様々な場面で高齢者の移動を助けることが出てきます。
急に立ち上がってふらついて転倒する場合もあります。
移動介助、歩行介助で最も大事なことは安全です。
高齢者は、転倒により簡単に骨折してしまうリスクもあります。
転倒が原因で、寝たきりになってしまう可能性もあるのです。
そうならないためにも、介助者は細心の注意を払う必要があります。

利用者の身体の状況もしっかりと把握しておきましょう。
自力歩行が可能なのか、杖が必要なのか、歩行器が必要なのか、シルバーカーを使用しているのかなど、普段の歩行の状況を把握しておく必要があります。
ただ、歩行介助と一言で言っても場面場面で対応は異なってきます。
慣れた屋内では問題なくとも、一歩外に出れば滑りやすい場所や砂利道、段差などがあらゆる場所に出てくるでしょう。
健康な人にとってはなんの問題がなくとも、歩行に困難のある利用者にとっては危険が溢れています。
転倒のリスクも高まります。
危険と判断した場合には、無理をせず車椅子に乗ってもらうことも利用者、介護者を守るためにも大事なことです。
臨機応変な対応を心掛け、安全、安心な歩行介助を行いましょう。